令和7年10月5日(日)9時30分までのカウントダウンです
通関士試験の実務試験で使用する電卓についてのこんなお話のページです。
日数計算ができる計算機を試験で使ってもいいですか?と税関に問い合わせしてみた件
試験官の方達が試験場で集まってザワザワした計算機の件
日数計算機能付き電卓は使えますか?
私が受験したのはラッキーイヤーの平成29年の試験です。
ラッキーイヤーだったからかどうかは分かりませんが、【延滞税】の計算問題は出題されませんでした。
過去問の演習や計算問題のドリルをやっていると、延滞税の計算問題はよく出てきます。
延滞税の計算問題では、いついつからいついつまでの期間に対しての延滞税は?となるので、まず日数を計算します。
これを試験で使えたら便利だなーと思うものに、日数計算の機能がついた計算機があります。
この機能がついている計算機を使えば、頭で足し算せずとも、正確に日数の計算をすることができます。
ただ、ここで気になるのは、そんな電卓を使っていいのかということですが、受験案内の電卓についての注を見てみましょう。
受験票の他には、筆記用具及び必要に応じ携帯用電子計算機をお持ちください。
(注)携帯用電子計算機は、次の各条件に該当するもののみ使用を認めます。
イ 計算機能のみを有するもの(例えば、紙に記録する機能、音を発する機能、電子手帳
機能を有するもの、関数電卓等は不可。)
ロ 数値を表示する部分がおおむね水平であるもの(数値を表示する部分が周囲に見えな
い程度の傾斜であるものは可。)
ハ 電源内蔵式のもの第 53 回通関士試験受験案内 受験の際の注意事項より
特に日数計算の機能については触れられてはいないですね。
「日数計算 電卓 試験」でググると、簿記検定に関しての内容がちょいちょいヒットします。
簿記検定では日数計算は、禁止している電卓のプログラム機能には該当しないと規定しています。
その流れであれば、通関士試験でも使用していいのかなと思ったのですが、実際のところはどうでしょうか。
電話での問い合わせの抜粋です
私「通関士試験に日数の計算ができる電卓は使用してもいいですか?」
電卓について一通り説明税関の方「ちょっと待ってくださいね」
しばらく保留
税関の方「通常の電卓機能にプラスされた機能となると、使用は難しいと思います」
言えることはここまで、これ以上の回答は電話ではちょっと、とのことでした。
通関士試験の受験案内は、以前は明記されていなかった、蛍光ペンの使用を許可する旨が明記されるようになったり、おそらくは問い合わせが多かった内容を明記してくれているのだと思います。
私が受験した平成29年の段階では、受験票には使用を許可する旨の明記はされていませんでしたが、蛍光ペンを机上に出している方はチラホラといらっしゃいました。
日数計算の機能がついた計算機についても、問い合わせが増えれば、受験案内に可否について明記されるかもしれませんね。
以上、電卓・計算機についてでした。
ちなみに、今現在で日数計算できて持ち運びがしやすい機種となると、これらの機種だと思います。
CASIO JS-20DB
SHARP EL-N-942-X
SHARP EL-N-942-C
液晶の傾斜ってダメなの?
液晶の傾斜に関しては、ちょっと気を付けたほうがいいかもしれません。
第53回の受験案内を見ると、計算機の液晶の傾斜について、数値を表示する部分がおおむね水平であるもの(数値を表示する部分が周囲に見えな
い程度の傾斜であるものは可。)となっています。
私が受けた平成29年の試験案内にも、液晶の傾斜部分については第53回の受験案内と全く同じ内容のことが書いてありましたが、実際の試験本番で、3科目目の試験直前にウロウロと見回っていた試験官が、一人の受験者の計算機を手に取り、液晶の傾斜にダメ出しを始めました。
私は予備の計算機も合わせると3つくらい平たい計算機がカバンに入っていたので、もしダメなら貸してあげようかなと、見ていたのですが、他の試験官も集まって協議して、(これくらいなら他の受験者も使っているとかなんとかっぽい感じで)ことなきをえたようでした。
通関士試験の一番の難関の実務試験の前のナーバスなときに、計算機にダメ出しをされ始めたら、私だったらあの状況下では、パフォーマンスが落ちるとまではいかないまでも、心穏やかには試験を受けられないなーと思いました。
あの試験官が特殊だったのか、毎年どこの試験場でも起きるようなことなのかは分かりませんが、面倒ごとを避けるのであれば完全に水平な電卓もご持参されたほうがいいと思います。