約2か月の独学で合格しました! 学習方法や、テキスト、ノート作り、受けたかった通信講座などのご紹介をしています!

【参考書・問題集】通関士試験のテキスト

第59回通関士試験(令和7年)

令和7年10月5日(日)9時30分までのカウントダウンです

テキストを買ったらまずはこれ!

通関士のテキストや問題集を買ったら、まずは正誤表をしっかりチェック!

けっこう間違えてる内容があるので、最初にチェックしておかないと、変な覚え方をしてしまいます。

大げさでなく、1点の差が明暗を分けます!

出版後の法改正や、正誤表に漏れた誤記載の情報は、出版社のホームページに出ていたりするので、その辺も必ず要チェックです!

それでは、参考書や問題集を出版社や著者ごとにご紹介します!

ヒューマンアカデミー

通関士教科書 通関士 完全攻略ガイド

こちらのテキストは、ヒューマンアカデミーの通学講座、【通関士 完全攻略 総合コース】でも使用されているとのことです。

実際に通学講座に通うと高額な費用がかかりますが、こちらのテキストで上手に独学ができる人なら、とっても経済的ですね。

通関士試験対策用としてだけでなく、貿易関係に従事する方の基礎知識の習得と確認にも良さそうとの口コミもありました。

私は同シリーズの【通関実務】から勉強を始めて、うまくいきました!

通関士教科書 通関士 過去問題集

過去問の演習は効率の良い勉強法ですが、何も考えずに行うと、落とし穴があります。

通関士試験の各科目にかかわる法令は、改正された結果、正答が変わっているものがあります。

そして、そういった問題から出題されたりします。

私も無料の過去問をダウンロードして使っていましたが、今となってみると、きちんと考えずに使っていた、危ない勉強法だったと思っています。

無料の過去問ばかりをやっていたので、試験後の答え合わせ中に法令が改正されていたことを知ったりして、かなりヒヤヒヤしました。

通関士教科書 通関士試験「通関実務」集中対策問題集 第2版

私が初めてポチった試験対策のテキストです。

副題はとどめの1冊となっていますが、私には初めの一冊でした。

難しいと言われる実務試験がどんなものなのかを試したくて、一番初めに購入しました。

実務試験の中でも、申告書の作成問題は、いきなりやろうとしても初学者の方には難しいと思います。

このテキストでは、輸出申告、輸入申告の問題のそれぞれ最初の数ページで、攻略法として計算方法やルールの説明があるので、申告書作成問題のとっかかりとして、とても役に立ちました。

私は、このテキストの他に、ゼロからの申告書と過去問で、実務試験の対策をして、うまくいきました。

片山 立志

改訂2版 「通関士」合格の基礎知識

インコタームズ2020や消費税などに対応した改定版です

2012年の初版から長く販売されている書籍です。

時間に余裕のある初学者の方は、ぜひお読みになるとよいと思います。きっと理解が早まります。

2016年版が手元にありますが、文字のサイズも大きく、そして何より制度や流れの理解をうながす図表だけでも100点以上が使われているため、決してバカにするわけではなく、中高生の社会の教科書のように分かりやすいです。

2016年版では下記の内容がそれぞれ5講から8講に渡って易しい言葉で分かりやすく説明されています。また、各パートの終わりには小テストのようなクイズがついています。

Part1 通関をマスターする!
Part2 輸入と税金をマスターする!
Part3 課税価格をマスターする!
Part4 課税価格をマスターする、関税率と減免税・戻し税をマスターする!

通関士試験合格ハンドブック

試験の9割を占める基本の問題を中心に学習することで効率的な学習ができるというテキストです。

基本とは言っても、けっこうなボリュームです。

私が本格的な通関士の学習を始めたときに買った1冊です。

このテキストをざっとノートにまとめて、初めにうっすらと知識をつけ、その後に過去問をやってはこのテキストとノートを読み返し、知識に肉付けをしていく方法をとって、うまくいきました。

ノートにまとめるまでしなくとも、初めに読み込むだけでも、概要やどういった単語が使われているかが分かるので、その後に過去問や問題集に進んでいっても良いかもしれません。

通関士試験テーマ別問題集

最新の出題傾向に対応!

この問題集1冊で、「関税法」、「関税定率法・関税暫定措置法等」、「外国為替及び外国貿易法」、「通関業法」、「通関業務」の重要ポイントを、テーマ別に分類し、繰り返し出題されている「頻出!基本問題」と、応用力を磨く「ステップアップ予想問題」にまとめています。

片山氏は、複数の通信講座で重要論点の解説講座をもっていますので、そういった講座で説明しているような内容も当該問題集には含まれているんではないかと思います。

私は限られた時間の中で、片山氏の「通関士試験合格ハンドブック」こそ読み込みましたが、この問題集をやる時間はもてませんでした。

ヒューアカやTACの過去問で苦手な単元をあぶり出して、このテーマ別問題集で集中して対策するなどしても、効率よい学習ができるのではないかと思います。

どこでもできる通関士選択式徹底対策

語群選択式問題に特化したテキストです。

項目ごとに重要度が出ているので、効率の良い学習が期待できます。

空欄に記述していく形で学習していく項目も多くあります。

空欄記述式の問題形式は、本番の試験ではだいぶ前になくなりましたが、しっかりとした知識を身につけることができる学習方法です。

私は試験直前に、最新ではなかったですが、このテキストを譲り受けて、数時間だけやりました。

特に通関業法の語群選択問題で、このテキストとほとんど同じような問題が出て驚きました。

最新のものを買ってもっと時間をかければよかったと思いました。

TAC

通関士 スピードテキスト

本試験の傾向を分析し、無駄な掲載内容のない、必要な分野だけで構成されています。

予備知識ゼロの方も、学習経験者も、これ1冊で短期間で合格へたどりつける1冊です。

側注に過去問にリンクを付けているので、【通関士 過去問スピードマスター】を併用すると、より効果的に学習を進めることができます。

私はこのテキストは使用していませんが、姉妹本の過去問集の【過去問スピードマスター】を購入して、半分くらいまでやりました。

スピードマスターのほうは短期間の学習での合格を目指すのに適した感じでしたので、きっとこのスピードテキストのほうも説明で謳われているように、短期間の学習に向いているものなんだろうと思います。

通関士 過去問スピードマスター

単なる過去問ではなく、過去10年分の試験を分析して作られた問題集です。

繰り返し解くことで、知識の定着をうながします。

以下の編で構成されています。

第1編:肢別編
第2編:語群選択編
第3編:申告書編
第4編:最新本試験問題編

私は最新版を購入しましたが、最後に買ったテキストで、2か月の学習期間の中で、この問題集へはほとんど時間をとらずにいました。

繰り返すどころか、1回も終わらすことができませんでした。

今になって考えれば、この問題集のように最新の法令にそった過去問は本当に理想的な勉強法だと思いますので、もし次にまた受験するなんてことがあったら、この問題集を何週かやりこむのもいいかなと思います。

初めにこのシリーズを購入していたら、もしかしたらもっと簡単に、合格できていたかもしれません。

日本関税協会

通関士試験ゼロからの申告書

ゼロ申と呼ばれる、実務試験の中でも申告書の作成要領に特化した問題集です。

非常に難しい問題集ですが、年度によって申告書の作成問題はとても難しいため、このくらいの難易度の問題集をこなしておいたほうが良いと思います。

私は、上にもあげたヒューマンアカデミーの【通関実務】から申告書の作成問題の勉強を始め、当時の最新のゼロ申(2017)、少し古い年度のゼロ申(2015)、そして過去問と、できるだけたくさんの問題にふれるようにしました。

最初こそ、どの問題も初見では全く解けなかったりしましたが、やり続けるうちにだんだんと加算や不加算の考え方のコツが身に付き、解答までの時間も短くなっていきました。

ただ、学習がノリノリの一番のピークの時でも、ゼロ申はとても難しく感じました。

平成29年の実務試験のレベルなら、ここまで難しい問題はやらなくても良かったと思いますが、過去問をやっていると、本番の試験がゼロ申に負けず劣らず難しい年もあったので、どんな問題にも対処できるよう、やっておいたほうがいいと思います。

申告書の作成の実力をぐっと引き上げてくれた一冊でした。

通関士試験補習シリーズ計算問題ドリル

税額の計算、そして課税価格の計算と、計算問題を集中的に行えます。

レベル別になっているので、易しい問題から始めて理解を深めていけます。

私の場合、少し前のものを譲ってもらって、試験の直前の数日で一通りこなしました。

延滞税などの計算問題への慣れと、課税価格の計算の際の加算不加算の練習にもなりました。

とても役に立った一冊です。

通関士試験補習シリーズ関税評価ドリル

見開きページの左が問題で右が答えの1問1答式の問題集です。

このシリーズはどれも、すぐに答えが確認できるので、スピード感をもって進めていけます。

要点知識の確認から本試験レベルまでの5段階のレベル別の問題になっています。

問題の中には、契約のために取引先の社長が来日した際の宿泊費用は算入するかなど、ちょっと面白い問題もありました。

通関士試験補習シリーズ通関手続ドリル

他のドリルシリーズと同様に、見開きで問題と答え、そして5段階のレベル別になっています。

問題の横にはチェックマークをつけるボックスもあるので、ある程度やり込んだ後には、過去に間違えが多かった問題だけを集中的に行うなど、効率の良い学習法が見込めます。

通関士試験問題・解説集

必須問題と頻出問題の攻略を目指す1冊。

過去3年の本試験問題は、出題されたそのままの問題に、詳細な解説つき。

また、およそ10年分の試験問題を、科目別・項目別にまとめ出題頻度順に並び替えています。

必須問題が掲示してあり、それらを学習するだけでも、6割程度の実力がつく内容となっています。

通関士試験まるわかりノート

1テーマにつき見開き2ページでまとめてあり、150問の例題が盛り込まれています。

初学者には基礎の学習として、そうでない方は学習を終えた後のポイント整理に使用できるテキストです。

チャートや表を多く活用し、重要なキーワード・語句をピックアップして解説しています。

受験生が誤解しやすいポイントも、多数の例をとりあげて解説しています。

通関士試験の指針

通関業法や関税法などの法規を図表を使いながら丁寧に解説しています。

また、関税協会発行の問題・解説集との相互参照表も掲載されているので、シリーズで行うと効率が良さそうです。

巻末なインデックスで、貿易用語が調べられるのが便利そうです。

Kindle本・番外

どれもアマゾンのKindle Unlimitedで、読み放題の書籍です。

出版日が不明です。
歌で覚える貿易実務はちょっと興味をひきますが、通関士試験は、法令の改正の影響をもろに受けるので、いつの時代のテキストかわからないものは、できるだけ避けたほう無難だと思います。

本気で学習に取り組む前に、どんなものか無料で見れるのなら見てみるかくらいのノリならよいかと思います。

テキストに関して個人的に思うこと

私はラッキーイヤーの受験でしたが、一度は通関士試験を経験した身からすると、新刊の発売をただ待つくらいなら、その間に【実務試験】の勉強を始めてしまうのが良いと思います。

【申告書の作成】に関しては、年度によって覚える内容が大きく変わるといったことがおそらくないのと、なによりも考え方や記述方法を少しでも早く身に付けたほうがよいからです。

実際に私が購入したテキストや購入時期はこちら(私が購入した時期では遅すぎです。焦らないためにも半年前以上に購入がおすすめ)

私の場合、ヒューアカの実務試験の問題集から始めて、うまくいきました。

できるだけたくさんの問題を1度といわず2度3度と解いて、習熟度を高めるのが良いと思います。

通関士試験は、科目間でリンクする内容はあまりないので、他の2科目を理解できていないと解けないようなことはないと思います。

ですので、【通関実務】や【ゼロからの申告書】といった問題集は、過去のものでも良いので、どんどん先にやってしまいましょう。