令和7年10月5日(日)9時30分までのカウントダウンです
私は初めての通関士試験におよそ【2か月】の試験勉強で合格しました。
あまりに試験まで時間がなくて、受講料が無駄になってしまいそうで、社会人向けの講座は受けず、完全な独学で学習しました。
このページではどのように学習を進めたかをご説明します。
少しでもお役に立てれば幸いですが、一つだけ、はじめにおことわりがあります。
私が合格した平成29年の通関士試験は、【実務試験】が超簡単だった、ラッキーイヤーと呼ばれる年です。
全く異論ありません。ほんとに簡単でした。
私の場合でいえば、もし受験したのが他の年だったら、実務試験はもっと濃い対策をやっておかなければ、合格が難しかったと思います。
それでも、【通関業法】と【関税法など】については平成29年も普通の難易度でしたので、これら2科目に関しては、私が行った勉強法は、短期間の独学で合格を目指すには、有効な方法だったと思います。
その他の科目や人気のテキストについては下記のリンクからご紹介しています
通関業法の対策
私は通関士試験対策の勉強は、この【通関業法】から始めました。
特に私のように、試験勉強なんてものから遠ざかっている方には、通関業法からの勉強をおすすめします。
内容がそれほど難しくなく、試験範囲もせまいので、本格的な勉強を始める前のウォーミングアップに最適です。
初学で使用したテキストは【通関士試験合格ハンドブック】でしたが、このテキストは関税法から始まります。
初めの400ページくらいを飛ばして通関業法から勉強を始めました。
通関業法の学習時間
ここでいう学習時間は、正確にいうと、初めにざっくりと読み込んだり、軽くまとめたりするのにかけた時間です。
いくら内容が簡単で範囲もそれほど広くない通関業法とはいえ、私はあまり覚えられませんでした。
ひとまず全体を軽く読み込んでまとめるのに、【1週間】くらいかけました。
通関業法の学習方法
① 初めに、まずテキストを読んで、ノートに自分の言葉で内容を書き出しました。
一回書き出したところで、とても全ての内容は覚えられませんでした。
ただ、テキストの内容の全てが試験によく出るものでもないので、気負いせずに、完璧さを目指すことはせず、ひとまずは出てくる単語に慣れ、こんなルールで通関業法は成り立っているんだなー程度の、薄皮1枚のざっくりした知識をまずは身につけました。
そして、試験までの時間もあまりなく、一番簡単であろう通関業法に時間をかけてはいられなかったので、すぐに次の科目へと進みました。
今となってみれば、この段階でガツガツ暗記しようとしなかったのは正解で、ここで時間を取られて全体の内容を終わらせられなくなるほうが、合格から遠ざかっただろうと思います。
自分の言葉で書き出した内容は、大学ノートの見開きを2ページとすると、だいたい14ページでした。
これは実際の【まとめノート】です。
② こうして身につけた、薄皮1枚程度の知識は、後から肉付けしていきます。
肉付け方法は、ひたすら過去問の演習と復習です。
過去問をやっては、間違えた問題を、まとめノートと合格ハンドブックで繰り返し見直し、間違えた問題の正答の要点を、【間違い直しノート】にまとめました。
間違い直しノートは、試験の直前まで、ときどき見直しました。
こちらは第50回の通関士試験の通関業法の過去問の実際の間違い直しノートです。
けっこう大事なことだと思いますが、過去問は、必ず新しい年度から順番にやっていくのがおすすめです。
同じ問題でも、過去問によって解答が異なっている問題があるように思えました。
そういうときは、新しい年度の過去問の答えを正しいとしました。
たぶん法令が変更されるために起きるんだと思います。
ちょうど法令が変わったところが出題されたりするので、年度によって解答に矛盾があると思ったときは、新しい年度の過去問の答えで覚えるようにするのが良いと思います。
また通関業法の試験を受けるとしたら、この方法!
最後まで読んでくれてありがとうございます。
このページで一番伝えたいことです。
もしも、もう一度受験をして通関業法の試験を受けるとしたら、残り時間にもよりますが、割と時間がかかる、ノートに自分の言葉で書き出すという作業はしないかもしれません。
それじゃ過去問だけをやるのかというと、それもちょっと違って、単に過去問というのではなく、「最新の発行の抜粋された過去問題で構成されている【過去問題集】」をメインに行って、ダウンロードで手に入る、以前は行った各年度の過去問は、やるとしてもオヤツ程度にすると思います。
さらに、最新の【予想問題集】なんかもあれば加えたいですね。
どんなものであれ、もしもまた試験を受けるのであれば、最新の法令にのっとった問題と解答での勉強を行います。
実は、自分の場合、本番の試験の自己採点で、他の2科目は危なげなく合格点を超えていましたが、通関業法だけがギリギリの点数だったのです。
通関業法は簡単だからと、試験勉強をそうそうに切り上げてしまったのも良くなかったですが、一番もったいない点数の落とし方が、法令が変わっていたために落としてしまったであろう問題でした。
これほどもったいない点数の落とし方はありません。
試験後に、自己採点をしながら、中古本なんて使わずに全て最新でそろえれば良かった・・・と嘆いても後の祭りで、合格発表までもんもんと過ごしました。